Art Center Ongoingの1階の主がお伝えするオンゴーイング・カフェの日常
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【セージと芸術】

本日20時からは

オンゴーイング文化の日「政治と芸術」<香港から考える> 開催です。


5月にOngoingから派遣され香港に行っていた田中義樹くんの香港滞在記と、
今年の初めにOngoingのレジデンスに滞在していた香港の作家Kaichung Lee (リ・カイチョン)による現在の香港の状況についてお話をしてもらいます。

この「政治と芸術」に合わせて、いつもお野菜を送っていただいてお世話になっている、

長野の農家 ボヌムテッレさんhttps://www.facebook.com/bonumterrae.jp/ が、大量のセージ(!)を送ってくださいました。

   
…!

セージと、芸術‥!

無農薬で化学肥料を用いずに育てられたボヌムテッレさんのお野菜は、野菜自体の味が濃くてとっても美味しいです。

Ongoing Cafeのメニューにもたっぷり使わせていただいています。
セージのてんぷら、たまらなくビールに合うおつまみになるそう。
ぜひこちらもあわせておたのしみに!そしておきがるにお越しくださいませ。

(Ongoing Cafe Staff)

・・・・・・・
6月21日(金)20:00〜
オンゴーイングの文化の日
「政治と芸術」
<香港から考える>
まずはじめに

 田中義樹(アーティスト / 日本)
 Kaichung Lee(アーティスト / 香港)

 

・・・・・・・

【Art Center Ongoing代表/小川希より】

みなさま
こんにちは。今日はちょっと真面目なお知らせです。
これまでArt Center Ongoingを舞台に数回にわたり開催してきた「政治と芸術」というものをご存知でしょうか。最後に開催したのが4年前の6月。随分と長い間開催されてこなかったので知っている人も少ないかもしれません。これはある政治的なテーマについて、そこに参加したみんなが自由に意見を言い合える場のようなもの。安保法案や沖縄の諸問題など、私たちを取り巻く政治的な危機に際し、表現者や表現を愛する者たちが集いそれぞれの意見を交換してきました。ただ、なぜこのところこの「政治と芸術」を開催していなかったのかといえば、ひとえに無力感に襲われていたためです。いくら皆で政治について話し合ってもそれが実際のところ何になるのか。自分たちに社会を動かす力なんてないのではないか。そうした諦めにも似た感情は思考停止を促します。そして沈黙が訪れる。ただ4年前に比べて、世界がより良い状況に変わったのかといえば、その逆で、ますます生きづらい世の中へと突き進んでいるように肌で感じます。抗いがたい現実に対する無力感、そして思考停止。
そんな中、先日インターネットで香港の大規模なデモの様子を目にしました。中国への身柄引き渡し条例に反対し100万人以上の香港の市民が声を上げている。その様子は、無力感や思考停止とは程遠いものでした。その3日後の抗議活動に対しては、警察が催涙弾やゴム弾を発射し、数十人の負傷者が出たとのこと。香港にはOngoingと交換レジデンスをやっている団体があり、数年前から密な交流をしています。僕自身何度か足を運び、多くの近しい友人もいます。彼らの安否を心配する中で「なにか動かないと」という思いが浮かび上がってきました。

それで「政治と芸術」を再びはじめようと思います。
日時は来週の金曜日、6月21日の20時から。

はじめに、ちょうどこの5月にOngoingから派遣され香港に行っていた田中義樹くんの香港滞在記と、今年の初めにOngoingのレジデンスに滞在していた香港の作家Kaichung Lee (リ・カイチョン)による現在の香港の状況についてお話をしてもらいます。

「政治と芸術」はトークショーではなく、来てくれた皆さんの意見を交換するそんな場です。政治をよく知らなくてもいい。ただ、今、あなたが、この場所に生き、何を感じているのかそれが聞けたら嬉しい。ぜひ興味がありそうな人にも拡散してください。これまで参加してくれた人も初めての人もお待ちしています。
最後に、ほとんどの人が忘れているだろうから、第一回目の「政治と芸術」の告知文を以下に再度掲載いたします。外はだんだん暖かくなってきたけど、それにもましてやっぱり熱いです。
それでは第7回もどうぞよろしくお願いします。

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このあいだ、アジアの作家が一同に集まるシンポジウムがあり、彼らのうちの一人が「政治的でないアートはもはやアートではない」と断言したのだった。それを聞いた他の国の作家たちはみな、拍手をした。ベトナム、フィリピン、インドネシア、タイ、韓国、中国、台湾、どの国の作家もがみなだ。アジ アのアーティストの多くは過酷な政治状況の中、それこそ命がけで作品を発表しているのだなとその時強く感じたし、日本は平和ボケして久しいと言われるけど確かにその通りなのかもしれないと思ったりもした。でも、その時の僕は、皆と一緒に拍手をする気にはなぜだかならなかった。
もちろんここ日本でも、最近は日々、政治的な潮流を感じずにはいられない。端的には3.11以降からなんだろうけど、原発事故、秘密情報保護法、集団的自衛権、普天間移設問題、憲法改正、ヘイトスピーチにネトウヨ。この国の青い空にも、ぶ厚い暗雲が立ち込めはじめているのは確かだ。こんな中で 表現者たちはどの方向を向いて歩いていけばいいのだろうか。僕が会ったアジアの作家達のように、政治的なスタンスを明確に取るべきなのか。あるいは政治的なことには一線を画し制作を続けたらいいのか。それともまるっきり別の道なんてのもあったりするのだろうか。
Art Center Ongoingでは、政治的な問題に直接言及するような展示やイベントをこれまでやってきた事がない。それには、芸術は政治とは別物であるべきみたいな、 高尚な想いがあったわけではなく、ただその必要性を感じなかったからだと思う。でもここ最近の、私たちの頭の上から消えない分厚い暗雲の存在を感じると、 胸の中がどこかすっきりしなくなってきているのだ。
それで、今、あえて、「政治と芸術」とド・ストレートに銘打って、誰かときちんと話す機会を作ろうと思ったのだ。もちろん、こうしたテーマに関して、自身の意見をしっかりと持った人たちが沢山来てくれたら話は盛り上がるのだろうけど、最近の様々な政治的緊迫状況に対して、自分がどうしたら好いのかわからないといった、そんな人からこそ僕はたくさん話を聞いてみたいのだ。拍手をするその前に。
作家だろうがフリーターだろうが、金持ちだろうが貧乏だろうが、若かろうが年寄りだろうが、頭良かろうがバカだろうが、誰でもかまいません。とにかく今、みなで話をしましょう。

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